AJP-K-17-12col_kids_20th_story-heroimg01.jpg
スクスクと言えば江島さん!社内でそう呼ばれる彼女は、このシリーズの歴史をもっともよく知る人物のひとりだ。スクスクの誕生に携わり、子どもたちの足を見続けてきた江島さんに、この20年をふり返ってもらいました。

そもそもスクスクはどのような想いから産声を上げたのでしょうか?

「もう20年以上前になりますけど、その頃はまだ歩きやすさに重点を置いた子ども靴がほとんどありませんでした。
ズックのように履きやすさが優先されたものだったり、アニメのキャラクターありきだったりで、サイズも1㎝刻みしかなかった。
『子どもにとって本当に歩きやすい靴を作りたい』。そんな想いからスクスクは生まれたんです」

AJP-K-17-6col_kids_20th_story-img01.jpg
AJP-A-15-6col-1px_spacer.gif

靴を作るためにはまず、子どもの足の特徴を知らなければならない――。
江島さんたち開発グループはそう考え、子どもの足の型取りをすることから研究を始めたんですね。

「それこそ社員のお子さんを生まれたときからずっと追いかけて、どういう風に歩き方が変わっていくのか見守ったりもしました。
歩き始めは不安定だけど、3カ月もすればわりとまっすぐ歩けるようになり、4カ月経つと、今度はジャンプのような動作も始めます。
それらの動きに追随させるにはどうしたらいいのか。
大人のシューズをそのままサイズダウンするのではなくて、あくまでも子ども目線で見ることを心がけました」

開発を進める上で欠かせない発見はどんなことでしたか。

「じつは大人と子どもでは骨の硬さがずいぶん違うんです。プクプクした赤ちゃんの足は大人より骨の数が少なく、やわらかな軟骨の状態。 耳を触ってもらえばわかるように、軟骨はわりと自由にかたちを変えられます。だから適正でない小さめの靴でも履けてしまうんです。 でもやっぱりそれだと歩きにくい。本来であれば足のゆびをいっぱい動かしてたくさん歩きたい時期なのに、それではあまりにかわいそう。 裸足で歩くときのように本当に心地よく歩きやすい靴を開発すること。それこそがスポーツ用品メーカーとしての強いこだわりでした」

AJP-A-15-6col-1px_spacer.gif

最初に手がけたのは、
幼稚園児向けのシューズでしたね。

「この年代は土踏まずが形成されるとともに、運動神経がもっとも発達する大事な時期だからです。たくさん歩いてもらえるように、なによりも歩きやすさにこだわって開発を進めていきました。
アシックスにはスポーツ工学研究所という独自の研究機関があり、ここでは足形などの基礎研究から独自の素材開発まで同時に手がけることができます。
 実際に納得のいく商品ができて、店頭に並んだときのうれしさは今でも忘れられません。何万人という子どもの足を計測して、足の幅が狭いコが増えていることがわかり、ナロータイプのシューズを他社に先駆けて販売したのも良い思い出です。0.5㎝刻みの子ども靴は当時ほとんどなかった。なぜそうしたシューズが必要なのかを根気よく説明して、徐々にスクスクへの理解を広めていきました」

AJP-K-17-6col_kids_20th_story-img02.jpg

とはいえ、シューズのコンセプトを理解してもらうまでには相当な時間を要したと伺っています。

「販売した当初は、『なぜ子どもに良い靴がいるの?』『足のサイズなんて測ったことがない』という声が大半で……。
『子どもの足なんてすぐに大きくなるんだから大きめの靴を履かしておけばいいじゃないか』とよく言われたものです」

AJP-K-17-6col_kids_20th_story-img03.jpg
AJP-A-15-6col-1px_spacer.gif

転機はいつ訪れたのですか?

「本当に徐々になんですけど……。
ある親御さんが、『今まではバス停まで歩くのにいつも”だっこ”と言っていた子どもが、スクスクを履くようになってからはひとりで歩けるようになりました』って手紙を書いてくれて。
それまで歩きたくない理由を言葉にできずに我慢していたことが、このシューズを履くことで歩くことが楽しくなった。 『もう子どもがこれしか履かないんです』と、たくさんの方から言われたことは本当にうれしかったですね」

今年、発売から20周年を迎えたスクスクですが、
江島さんは子ども靴の将来にどんな成長曲線を描いているのでしょうか。

「子どもが歩きやすい靴を作り続けていくのはもちろんのこと、たくさんの子どもたちに運動をもっと好きになってもらいたいです。
キッズスポーツチャレンジなどのイベントを通して、親子が一緒にスポーツを楽しめる環境作りにも貢献できたらいいなって。
できるだけ多くの方々にスポーツを生涯にわたって楽しんでもらいたい。20年間変わらず、それは強く願っています!」

AJP-K-17-12col_kids_20th_story-img01.jpg