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「滑りにくい」、「つまずきにくい」と、働く現場で高い評価を得ているアシックス作業用靴。
その機能の根幹を支えるのがCPグリップソールだ。高いグリップ力がどのようにして誕生したかを知るため、
開発拠点であるグローバルフットウエア開発生産統括部の開発担当者に直接話を聞いた。

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「滑りにくいシューズが欲しい」という現場の声があった。
アシックスのモノづくりでそれに応えたかった。

アシックススポーツ工学研究所では人の動作解析・数値化を行い、そこからアスリートのパフォーマンスをより高いレベルで発揮する素材やギアを開発してきた。そしていま、モノづくりの現場でもクラフトマンのパフォーマンスを引き出すために、アシックスの知見や技術を必要としている。話を聞かせてくれるのは、作業用靴を開発する郡山智彦。まずCPグリップソールを開発することになったきっかけを聞いた。

郡山 作業用靴を開発するにあたって、現場の声を聞いてまわっていました。その中で、滑りにくいシューズが欲しいという声が多く上がったんです。じつは労災事故で最も多いのが“転倒”なんですが、その原因のひとつが“滑り”です。これを防げば、事故を大幅に減らすことができる。そこで、作業用靴専用ソールの開発が始まりました。

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CPグリップソールは、素材のラバーから開発するという、
こだわりのモノづくりから生まれた。

なぜ滑るのか、どうすれば滑りにくくできるか。それはスポーツシューズの課題でもあり、アシックススポーツ工学 研究所が長年にわたり、取り組み培ってきたものだ。その成果を活用できることは、大きな強みになったのではないか。

郡山 その通りです。ただ工場では油(機械油)を使うので、スポーツをするよりもさらに足元が滑りやすい。その上ソールの 素材であるラバーが、油で劣化しやすいのです。そこで、まず素材の開発から始めることになりました。何度も試作品を つくって、モニターしてもらう現場に通いました。転倒事故が多いのは朝だということも、その時に初めて知りました。早朝、 現場に霜が降りて滑りやすくなっているのです。さまざまな配合を試行錯誤した結果、ようやく私たちが求めていたラバーの 開発に成功しました。

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靴底の意匠はただの模様ではない。
滑りにくくするための多くの工夫が込められている。

では、CPグリップソールの機能は独自開発した素材の力にあるのだろうか。

郡山 いいえ、それだけではありません。靴底の意匠にも工夫が凝らしてあります。靴底が 床面に接した時に、それぞれの力がかかる方向に対して溝を入れてあるんですが、床が水や 油で濡れている時にこの溝の角の部分、エッジで水や油を押し出し、溝を通して靴底と床との 間に残さないようにするんです。そのためエッジの部分が磨耗してくると、グリップが十分に 効きません。そこで車のタイヤと同じように、スリップサインを設けました。ここまでラバーが摩耗 したら取り替え時期だ、ということがわかるサインです。靴底の意匠はただのデザインや模様と 思われがちですが、このようなさまざまな工夫を施しているんです。

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特にCPシリーズは、職人さんのプライドと
アシックスのプライドがひとつになったものです。

素材から開発したとなれば、時間や資材など多くのものが注ぎ込まれたことになる。 並々ならぬこだわりが感じられた。

郡山 じつはCPグリップソールのCPは、クラフトマンのプライド、つまり職人さんのプラ イドを支えるという意味を持たせているんです。誇りを持って現場の仕事にあたっている 職人さんに、使い捨てではなく、長く使える道具として誇りを持てる作業用靴を提供する。 私も日常的に製品を履いています。自分が履きたいと思うものでなければお客様に提供 できないですからね。いうなれば、職人さんのプライドとアシックスのプライドがひとつになった製品なのです。

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より安全で快適な作業現場をサポートするため、
アシックスのトライは続きます。

こうして生まれたCPグリップソールだが、作業用靴ならではの苦労もあったという。

郡山 作業用靴はスポーツシューズ以上に、高い水準で安全なものであることが求められ ます。それを守りながら新しいものをつくるのは難しい。ですがアシックスにできることは、まだまだあると考えています。次のプロジェクトも始動しています。今後この紙面上でお伝えできるかもしれません。期待していてください。

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