土屋太鳳 カラダ

心にもカラダにも、
逆らわないでいたい

女優としてはもちろん、踊り手としても、ずっと活躍。 映画、ドラマ、ミュージックビデオ。ほかにもいろいろ。 きっと多忙。だけどスクリーンやモニターをとおして、はっきり伝わる。 土屋太鳳。自然で健康で美しい人。 若さゆえ、というわけではどうやらない。 日々のトレーニング、食事、ヨガ。ほかにもいろいろ。 自分自身をいつも見つめて、何が大切なのかを考えている。 つまり、どんどん磨いている。 表現者として、女性として、彼女はカラダと心といかに向き合うのか。

普段の暮らしの中でカラダがいきいきする瞬間は?

食材を選んでいる時と料理を作っている時は、心もカラダもいきいきしています。料理が好きだし、料理をしている間に「ながら筋トレ」をするのもいいんですよね。煮込んでる間にちょっと腹筋したり。食材を切る間に、割り箸を口にくわえて口角を刺激したり。なにかを混ぜる間はかかとをあげたり。トレーニングをする時間も別でありますが、カラダを元気にするために、ながらでやれることもある。だって、1日は24時間しかないし。運動を1時間頑張ってしたとしても、あと23時間も残っている。その23時間を“たるん”としてしまったら、頑張った1時間の意味がなくなっちゃう! と思ってしまうんです。

一日中、気が抜けないような、ストイックな生活のようでもありますね。

我慢しない人生なんて、つまらないと思うんですよね。そうやってカラダと向き合う時間って、自分のコンプレックスをつきつけられたりすることもあるし、面倒臭く思えたり、疲れちゃうこともあります。でもお仕事をしている時に、その努力が報われたなと思う瞬間もある。だからちょっと辛いなっていう時でも、なるべく動いたり、何を食べたらいいかを考えることができるのかもしれません。もちろん休ませることも必要。そうしないといい筋肉もつかないし。心もきっと一緒です。ただ実際は、私、休むのが苦手で。無意識にカラダを動かしたりしてるみたいです。周りから「ずっとアキレス腱伸ばしてるよね」とか、よく言われています(笑)。

土屋さんがダンスをしている時、心とカラダはどう結びついていますか?

ダンスを専門とされている方々に、テクニックでは絶対に勝てません。だけど女優として踊ることで、できることもあると思うんです。それはたとえば、心をまるごと繋げること、人の心をよりたくさん掴むこと。もちろんさらに洗練されたテクニックもちゃんと伴っていれば、より素敵なものができると思います。でも私は、自分の過去や演じてきた役柄の気持ちとか、感情をカラダに込めるしかできない。たとえば口に出せなかったこととか、つらかったこととか。そういう感情を動きや表情であらわにして、見てくださる方と繋がることができたらいいなと思っています。そう考えると、私にとってのダンスって、心とカラダをまっすぐ繋げるものなんでしょうね。

演技をする時、カラダとはどのように向き合っていますか?

カラダのフォルムって、人柄が出るんです。たとえばオトナの女性なら、凸凹があったほうがいい。高校生の役は華奢なほうがらしくなります。筋肉も少し落としたほうがいいんですが、顔の筋肉まで落ちてしまうと、ふっくらして制服が似合わないんですよね。だから食事制限をしながら、有酸素運動を増やして、ヨガもやったり。二十歳を過ぎたころからは、筋肉の質も睡眠時間も変わってきますから、難しくもなります。それに最近は、カラダに逆らわないで、表現する方法もあると思っていて。私、田中裕子さんをすごく尊敬しているんですが、ある時、言っていただいたことがあります。「太鳳はもっとゆっくりしな、ぼーっとする勇気を持ちな。ぼーっとするって体力使うから」って。ただ必死に動いていればいいわけでもないんですよね。ぼーっとすることで、心が活性化することもある。それをうまくカラダに伝達させれば、表現できることも広がっていくのかもしれません。

ぼーっとするためには、どうしていますか?

実は、あんまりできてないんですよね(笑)。でも、山とか海とかに行きたいかな。少し前にお仕事でイタリアに行ったんですけど、あの夜の雰囲気がすごく好きでした。暖かくて、ちょっと夜風が涼しくて、レストランでゆっくりお酒を飲んだり。海外でのお仕事は、どうしても過酷になることが多かったんですが、イタリアではそんなふうに、夜にのんびりすることができて。心地よい気候や街の雰囲気に、自然に浸ることができたんですよね。初めての経験でした。日本に帰ってきてからも、カラダが元気だったし、細胞が喜んでいましたね。

カラダに対する考え方は、人との出会いでも変わっていくんですね。

見ていただくお仕事ですから、自分のカラダの変化に気づくのも大切。ただ、ずっと自己流だったんですよね。カラダに関しては。だけどここ1年くらいで、人によく教わるようになってきました。ストレッチのしかた、筋トレのしかた、インナーマッスルのこととか。あとは料理とか食材のこととかも。それまでは、とにかく行動あるのみ! っていう感じでしたけど(笑)、やっぱりそれだけじゃダメでした。なんか膝が痛くなったりもするし。筋肉が硬くなってきて、カラダのラインも変わってしてしまったり。やっぱり、自分で努力するのもいいですが、正しい方法を知っておくのも大切ですよね。人にもちゃんとしたことをアドバイスできるようになるし。学んでいくことは楽しいし。

トレーニングをする時、ウェアはどのように選びますか?

身に着けるものって、トレーニングのモチベーションを左右します。例えば、このウェアは動きやすいからストレッチを多めにしたいな、とか。このレギンスは脚の筋肉を締めてくれるからすごく軽く走れるな、とか。気持ちとカラダってすごく繋がっているので、その時の感覚に合っているウェアを選ぶことって、けっこう大事だと思います。ウェアとかシューズが、なにかを成し遂げるために、背中を押してくれることもある。せっかくカラダを動かすなら、そうあってほしいですよね。

土屋太鳳 ×
カラダ × ASICS

穏やかに、ゆっくりと話す。強いというよりは、しなやか。しかし彼女は言う。「我慢しない人生なんて、つまらないと思うんです」。驚くほど強靭な意志が宿っている。それは間違いなく、このTHE NEW STRONG Collectionとも共鳴するはず。そう伝えると、彼女は恥ずかしそうに笑った。「強いというより、よく頑張ったね、って言ってもらえたほうが嬉しいかな(笑)」。なんていうか、すごくカワイイ。そういうギャップも彼女の魅力。

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PROFILE

土屋太鳳

女優

1995年、東京都生まれ。2005年のデビュー以後、多数の映画やドラマで活躍。第39 回日本アカデミー賞新人俳優賞、第40 回エランドール賞新人賞を受賞、第9 回TAMA 映画祭では最優秀新進女優賞。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。さらにダンスや主題歌の作詞と歌唱、初舞台では1人2役に挑戦し、2018 年の『第60 回 輝く!日本レコード大賞』の司会も見事に務めあげた。現在「ぐるぐるナインティナイン グルメチキンレース ゴチになります20」(NTV)にレギュラー出演中。NHK・BS にて『W の悲劇』(11 月23 日予定)が放送待機中。