2018年4月8日6時スタートの「ホノルルハーフマラソン・ハパルア」にチャレンジする男女2名のFunmee!!特派員が決まりましたが、大会完走に向けて彼らが最初に取り組んだのは、ランナーにとって最強かつ最愛のツールとなるシューズ選び!
その手助けとなる、データがまるわかりになるアシックスの計測サービスで、本人たちも知らなかった足事情が明らかに!?
計測サービスで足のクセが、まるわかり!?
シューズさえあればすぐに始められるランニング。しかし、ビギナーにすればどんなシューズを選べばいいのかが悩みどころ。
そこで、ASICS FOOT ID。
今回訪れた「アシックス原宿フラッグシップ」に設置してある計測サービスは、個々の足形や走り方のクセを判断し、それぞれに合ったシューズ選びをサポートしてくれるありがたいマシンなのです。
ちょっと専門的な話になりますが、これからランニングを始めたい人は特に、このASICS FOOT IDが意味するところの重要性をぜひ知ってください。
まずは来店者なら無料で受けられる3D足形計測から。
箱の中に裸足の片足を入れれば、瞬く間に足の各寸法が弾き出されるスグレモノ。データは次の7種、足長・足囲・かかと幅・足高・アーチ高・かかとの傾斜角度・第一趾側角度(要するに外反母趾の傾向があるかどうかを見る)。
さて計測結果ですが、奇しくもこのふたり、幅広の傾向にありました。
佐藤美和さんは、「長くバレエをやっていたせいだと思う」と証言。ただ、女性に顕著なこの足形は常にシューズ選びが悩ましく、足の長さより幅を優先させがち。しかも彼女の足長は右が220㎜で左が224㎜と、左右でハーフサイズに匹敵する違いが判明しました。
一方の横内勇人くんは、自分の足が幅広である事実を生まれて初めて知った様子。 彼の場合はさらに、足囲が太い上にアーチ高が低めで、ここは男子だから表現方法を勘弁してもらいますが、手足を引っ込めた亀のような⁉ ベタッとした足形なのです。
アーチとは土踏まず。その高さが低いということは、着地衝撃が緩衝されにくいということ。それにしても横内くんのような亀の甲、いや足形は初めて見ました。 「いやいや、珍しくはないですよ」とはスタッフの小泉健太さんの弁護。それを聞いても横内くんはまだキョトンとしていましたが……。
これが横内クンの足。アーチが低いと長距離の場合、足裏に負担がかかり疲労が蓄積しやすく不利な面も。それを踏まえてシューズ選びをするかしないかは、大きな違いとなるそうです。
プロネーションもチェック!
次は、ストアで税込み5,000円以上の買い物をすれば通常2,000円の料金がフリーになるプロネーション測定。ジムで見かけるトレッドミル上のヒザ下の動きを後方カメラで撮影します。
プロネーションというのは、着地後にかかとが内側に倒れこんだり、すねが内側にねじれたりする動きのことです。ランニング中の着地衝撃をやわらげるための脚本来の機能ですが、その度合いの大きさによってもシューズ選びが違ってくるという話。
プロネーション測定を受ける横内クン。「なんだかプロっぽいですねぇ」と、驚いていましたが、こういった測定は初心者こそ大事だと小泉さんが教えてくれました。
再び佐藤さんからチェック。ヒザから下を外に回す癖があるので、ヒザの内側にストレスがかかりやすいタイプです。
「すご~い。最後のランイベントに出たとき、確かに左ヒザに痛みが出ました」。そうなんです。足はその人の走り方だけではなく、生活習慣まで表すのです。
そして横内くん。アーチが低い彼は、ガニ股気味なこともわかっちゃいました。男性にありがちなパターンですが、このままだと足の疲労度が増すだけではなく、ケガにつながる恐れもあります。
最強のツールでいざホノルルへ!
そんなふたりの弱点、いや個性を検討して、この企画で彼らを全面サポートする池田美穂コーチがおすすめのシューズを選んでくれました。
佐藤さんには、厚めソールで衝撃緩衝性が高く、足全体のサポート性も優れた「LADY GEL-KAYANO24-wide」の24.0cmを。
wideは文字通り横幅広めで、足長が長い左足に合わせたサイズとしました。ソール自体もメンズより少し厚く設計されていて硬度も部分的に異なるので、よりクッション性が高く、足への負担を軽減します。
横内くんが履くのは、同じく衝撃緩衝性とサポート性に長けた「GT-2000 NEW YORK 5 wide」の26.5cm。ソールの内側がややかため設計なので、かかとが内側に過度に倒れるオーバープロネーションの傾向もフォローします。
「足がよろこんでる!」とは佐藤さんの歓喜の言葉。
「ガ然やる気が沸いてきました」は横内くんの決意表明。
計測の結果だけでなく、最後は走り手自身のフィーリングも大事。試しに店内を歩いたり小走りしたりして、その感触を確かめます。
ランニングにおいて足に合ったシューズを履くというのは、ケガや疲労の軽減は言うに及ばず、不安の解消や走り続ける意欲といった精神的アドバンテージにもつながります。
十分時間をかけて選んだ最強のツールでいざホノルルへ。いや、その前に走り込みだ! 次回からは、池田コーチの愛に満ちたトレーニング編をお届けします。
ホノルルハーフマラソン・ハパルアの情報はこちらから!
TEXT:田村十七男 PHOTO:ジャック・タカハシ
出典:Funmee!!編集部