メンタル面の勝負とも言われるランニング。マラソンのトレーニングにおいては、フィジカルとメンタル両面での並外れた強さが求められます。スランプを乗り越え、単調さを解消し、もうだめだと思ってからもうひと頑張りする方法を学んで、ランニングに必要なメンタル面を意識的に強化してみましょう。

スランプを乗り越える

マラソンのためのメンタル強化で大切なのは、時には辛いランもあると知っておくことです。胃腸の調子が悪かったり、普段より疲れていたりする時は、やればやるほど苦しくなってしまうことも。栄養をしっかり取って休むことで、苦しいだけのランになる可能性を減らせます。ただ、どんなに気を付けていても、時にはそういうこともあると心得ておきましょう。

ランナーのためのメンタルトレーニングにおいては、調子が悪くてもあきらめないことがとても大切。毎日長い距離を軽々と走っているような人でも、時には数km走っただけなのに、数日たっても全く疲れがとれないこともあります。トレーニングを休む日には次の2つを心がけてください。

まず、良質な睡眠をとれていたかどうか、水分が不足していなかったかどうかなど、なぜ調子を維持できなかったのかを考えて、その反省を次に生かすこと。次に、調子の悪い日もあって当然と受け止めること。精神的なスランプを乗り越えることは、トレーニングの成功に欠かせない要素です。いつまでもくよくよと悩んでいると自信喪失につながりかねません。

単調さを解消する

ランニングとは本質的に単調なスポーツですが、単調であることとつまらないものであることは必ずしも一緒ではありません。走るのがつまらなくなってしまうと、ランニングの楽しさやモチベーションの低下につながります。そうならないように、ロングランの単調さを解消する工夫を取り入れてみてください。

ランニングを楽しみながら続けるための簡単な方法は、パートナーや仲間と走ること。おしゃべりをしていれば気が紛れるし、ランニングクラブに参加すればさまざまな刺激を受けることができ、走る大きなモチベーションにつながります。一人で走っている人は、やる気を高めてくれる音楽やポッドキャストなどを聴きながら走るのがおすすめです。ルートを変更して新しい土地を走れば、フレッシュな気持ちを維持できます。

メンタルバリアを打破する

なんだか調子が出ないという時は、もうやめようかなという気持ちがよぎるかもしれません。もちろん、何らかの故障を抱えていたり、突然痛みを感じたりしたときは、ランを切り上げるべきですが、ただ疲れたとか、天気がいまいちだからという時は、次のような工夫でメンタルバリアを取り除いて、最後まで走りきってみましょう。

ペースを落とすことは決して悪いことではないということを忘れずにいましょう。ペースを落としてしまったと後悔して自信をなくすよりも、辛かったけど走り続けることができた自分をほめてあげてください。

ロングランは、心の中でいくつかに分割してみると気持ちが楽になります。例えば、10kmを走る場合、10kmを完走することにフォーカスするのではなく、5kmを2本走ると考えましょう。折り返し地点までくれば、後は数字の上では下り坂一直線。2本目の5kmでは、一歩走るたびに一歩ゴールに近づいていくイメージを維持してください。


 

最後に、シンプル過ぎるアドバイスに聞こえるかもしれませんが、何よりもポジティブでいてください。もしかしたらこんな悪いことがあるかもしれないとか、不利な条件にばかり目を向けずに、これまでトレーニング計画を忠実に実行してきたとか、いつも水分補給をしっかりやっているとか、自分が自信をもっていることにフォーカスしましょう。これらのランニングのためのメンタル強化の工夫を実行すれば、迷いや恐れに打ち勝ってゴールテープを切ることができるはずです!

 


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TRANSLATION:Yuka Taniguchi