ランニング、ヨガ、水泳……と、これまで試した運動は数知れず。健康とダイエットのために運動を始めたものの、なかなか長続きしない人は多いはず。かくいう私もその一人です。今回は「なぜ運動が長続きしない?」「続けられる人のモチベーションは何?」その理由を探るべく、スポーツイベントに参加。ピラティスインストラクターのMAKIさんに、運動を楽しみながら続けるコツをお聞きしました。

<目次>

運動好きがいっぱい!トレーニングイベントに参加してみた

今回、私が参加したのは、アシックスのスポーツコミュニティ「ASICS MOVE STUDIO」というイベント。スポーツイベントにはよく参加するけれど、ただのFunイベントでは少し物足りないという女性のために、運動強度は「ややハード」に設定されているとのこと。その真剣さは「#遊びじゃない」というイベントのハッシュタグからも伝わってきます。

「ASICS MOVE STUDIO」については、こちら

「これは本気で楽しまなければ!」と決意する一方、キツいトレーニングが苦手な私は、やや不安に…。きっと、こういうところが運動が長続きしない理由のひとつだと思うのでした。そんな気分を上げるために、今回トレーニングウエアを新調して臨むことに。

いよいよ、イベント開始。今回のメイントレーニングは、アメリカを中心に世界中で人気を集めている「POP PILATES(ポップピラティス)」です。アップテンポな洋楽に合わせてピラティスを行うのですが、これが見た目以上にキツい!ひとつひとつの動作は簡単なのですが、呼吸を意識しながらじっくり筋肉に負荷をかけるため、10分ほどであっという間に汗が流れます。とくにお腹のトレーニングでは、「まだまだ〜!Fuu〜!」とピラティスインストラクターのMAKIさんが笑顔で煽ってくださるので、つい頑張ってしまいました。

本気で挑んだトレーニングは案の定、滝のような汗をかきましたが、私が着ていたのは、体から発せられる汗や湿度に反応して衣服内の冷却効果を高める「GEL-COOLプリント」が背中に施されたウエア。「GEL-COOLプリント」が汗を吸い取り膨らむことで肌と生地の間に空間ができ、空気が通りやすくなるそうです。そのせいか、背中の熱がスーッと解放されていくのが分かります。Tシャツの生地にも吸汗速乾性があるので、汗でウエアがまとわりつくあの感覚も気になりませんでした。トレーニングはハードでしたが、この日を全力で楽しむために選んだウエアのおかげもあり、最後までモチベーション高く楽しむことができました。

MAKIさんに聞く、トレーニングウエア選びのコツ

イベントのほかの参加者の方にお話を伺ったところ、「ピラティスとランニングを3年以上続けている」「ピラティスが好きすぎて講師の資格まで取得してしまった」というように、楽しみながら運動を継続している方がたくさんいました。モチベーションの高い人は、心なしかウエアも似合っています。聞くとやはり、「ウエアにこだわりを持って選んでいる」とのことで、ウエアが運動を続けるモチベーションに関係していることを実感。トレーニングウエア選びの重要性について、インストラクターのMAKIさんに教えていただきました。

■教えてくれた人

MAKIさん

MAKIさん
ピラティスインストラクター。都内にてピラティスインストラクター養成講座を開講する傍ら、日本初のPOP PILATES資格取得サポートWSを開催。また大手フィットネスクラブにてパーソナルトレーナー及び研修講師も務める。

—— MAKIさん、今日はありがとうございました!音楽とMAKIさんの元気な声のおかげで楽しく汗をかくことができました。MAKIさんや参加者の方を見ていると、とてもウエアが似合っているなあと感じたのですが、身に付けるものによって、運動のモチベーションは変わりますか?

ウエアの色やデザインには、とても左右されますね。晴れの日は明るく、雨の日は少し暗い気分になったり、美容院に行くと気分がスッキリしたりと、私たち人間の気分は、ほんのささいなことで変化しますよね。それと同じように、私は明るい色や柄の入ったウエアを着ると気分が上がりますし、動きも変わってくるように思います。

—— となると、とても単純かもしれないですが、私のように運動が長続きしない人は、お気に入りのウエアを見つけることから始めると良いでしょうか?

ウエアファースト、大賛成です! 自分好みのウエアを選んだら、必ず身に付けたくなると思うんです。つまり「お気に入りのウエアを着たいから運動しよう」という、きっかけ作りに役立ちますよね。ただ運動をするのではなく、楽しみながら運動をするという点において、ウエアで気持ちを上げるのはポジティブで素敵なことだと思います。

—— ウエアにこだわることで、運動もより楽しくなりそうですね。MAKIさんはウエアを選ぶとき、どんなところにこだわっていますか?

デザイン性はもちろんなのですが、重視しているのは「機能性」ですね。インストラクターという仕事柄、「動きやすいか」「締め付けが強すぎないか」などは、細かくチェックします。いくらすてきな色やデザインでも、機能的でないウエアはパフォーマンスに影響を与え、モチベーションも下がってしまうので、重要なポイントです。

なかでも重視しているのは、「熱がこもらない」ことです。今日体験していただいたように、ポップピラティスは汗をたくさんかくので、暑いとバテて動けなくなってしまいますし、ウエアが濡れて肌に貼り付いてしまっては、とても不快なんです。
また、健康のためにも汗はかきたいけれど、汗をかきすぎるのは恥ずかしい…といった複雑な女心もあるので、通気性が良く、汗のにじみがわかりにくいウエアを選ぶようにしています。

運動のモチベーションとパフォーマンスに大きな影響を与える「機能性」

ランニングナビゲーターとして一緒に参加している宇佐美菜穂さんも着用のGEL-COOLアパレル。

汗をかくスポーツウエアにかかせない「吸汗速乾」機能はもちろん、MAKIさんもお話していたように、ウエアの機能面でカギとなるのが「熱の調整」。

激しい運動をするときは熱を外に逃がしてくれる機能があるか、逆に秋冬の寒い季節の移動時には身体を冷やさないようにする機能があるか。MAKIさんも季節や運動量、場所に合わせてウエアを選んでいると言います。アシックスのウエアには、放熱・発熱の機能を持ったアイテムがそれぞれ出ています。

放熱に優れた「GEL-COOL」

首元のブルー色のラインが「GEL-COOLプリント」。汗を吸うとこのプリントが膨らんで、肌とウエアの間に空気の通り道を作ってくれます。これが涼しさを感じる秘密なのだとか。

今回、私が選んだウエアにも使われていた「GEL-COOL」シリーズ。吸水性のある「GEL-COOLプリント」が汗に反応して膨張。肌とウエアの間に空気の通り道をつくって熱を放出し、ウエアのベタつきを軽減します。身体のなかでもとくに熱を感じやすい背中の上のほうにGEL-COOLプリントを配置することで、全身を効率的にクールダウンすることができます。

発熱に優れた「GEL-HEAT」

背面のオレンジ色のラインが水分を吸収して発熱する「GEL-HEATプリント」。

身体のなかでも、放熱が大きく温度が上がりやすい背中のうえのほうに、水分を吸収して発熱する「GEL-HEATプリント」が使用されています。動くほどにプリントの部分が発熱するので、なかなか身体が温まりにくい真冬でも、ちょっとした移動がウォームアップに。移動中にGEL-HEATのウエアを着ておけば、目的地に到着したらすぐにトレーニングができます(10月上旬発売予定)。

運動を続けるためには、楽しく快適であることが欠かせません。パフォーマンスはもちろん、モチベーションを上げる方法のひとつとしても、おしゃれで機能的なトレーニングウエアを味方につけたいですね。トレーニングアイテムはこちら。

Photo:Ahlum Kim
TEXT:Mariko Onishi