「TOKYO MARATHON 2019」まで1ヵ月を切り、最終調整に余念のない「アシックスストア」スタッフの高木智大さんと南谷咲良さん。2度目の「アシックスランニングラボ」の診断を受け、最終目標を「3時間40分切り」(高木さん)と「4時間半を切って完走すること」(南谷さん)に定めた二人。目標達成のためのアイテム選びにも余念がない。今回はプロの販売員でもある二人の、レースアイテム選びの様子をレポートする。

練習の成果が数字になって現れていた。

「2人とも前回の測定時よりATペースが飛躍的に向上しています。もしATペースで走り切れれば南谷さんは4時間6分、高木くんは3時間半強のタイムが出せるはず。目標を上方修正しても良いですね」
小谷コーチの言葉に顔をほころばせる2人。
高木さんは昨年11月のフルマラソンで初の4時間切りを達成。「完走後も余力があった」と語り、東京マラソンではさらなる自己記録の更新に意欲を見せている。

一方の南谷咲良さんも週2回以上の練習を必ずこなし、「山中湖を旅したときも17㎞のランニングを楽しんできました」と初のフルマラソン挑戦に向けて気持ちが上がってきている様子だ。

高木さんと南谷さんと小谷コーチ

2月も過ぎ、いよいよ東京マラソンは近い。

レース当日にはどんなスタイルで臨むのか。アシックスストアでのアイテム選びに密着した。

1月末のアシックスストア東京のショーウインドーはひと足早い春の装いである。まずはマラソン初心者が身につけておくべきアイテム選びについて、小谷浩コーチよりアドバイスあった。

「東京マラソンは朝が早い。季節的にまだかなり寒いですし、雨が降ることも考えられます。できればアイテムは晴天用と雨天用、それに寒さ対策を合わせて準備したいですね。」

東京マラソンは3万人超のランナーが参加する国内屈指の規模を誇る。いったんスタートの列に並ぶと、その場に座るのも難しいほどの密着具合で、体が動かせないため、寒さ対策にはアイテムが欠かせない。どんな商品がお勧めだろう。

「ジャケットは欲しいですね。晴天時は防風対策になりますし、寒い日は防寒対策になります。事前に受け取ったナンバーカードが見えるように、スタート時はジャケットのファスナーを全開にしておくなど各自で工夫を凝らしたい。寒さ対策にはカイロも有効な手段だという。

アシックスストアでのアイテム選び

「手首、足首、そして首。首がつくところは暖めておいた方が良いです。レッグウオーマーを身につけても良いですし、その場合はレース途中で暑くなって脱ぐときのことも考えておきたい。折りたたんでポケットに入るようにしておきたいです」

経験者のアドバイスを受けて、南谷さんがチョイスしたのが小型のポーチだった。当日はこの中に栄養補助のゼリー数本とスマホを入れておく予定だという。モチベーションを上げるために、レース本番では新しいウエアを身につけることも考えているとか。

「好きな色をちょっと入れるだけで気分って上がりますよね。今どきのランニングウエアは普段使いができるようなデザインも増えていて、上下の組み合わせを考えるのが楽しい。アシックスはこの時期、何十種類もの東京マラソン限定のTシャツを販売するので、それもチェックしたいです」

ジャケットにタイツ、手袋、隙間が空くところにはカイロを用意して、準備は万端だ。初マラソンの記念に当日はランアプリの『RunKeeper』を起動して、スマホに記録を残したいと笑顔で語る。

では、サブ3.5を目標に掲げる、高木さんの場合はどうだろう。初心者と中級者で準備するものに違いはでてくるのだろうか。

小谷コーチが話す。
「初心者の方はシューズも当日履くもので良いと思うんですけど、中級者以上は移動時のシューズを別に用意しておくのが良いかもしれません。ちょっと荷物はかさばるけど、足の負担が少なくなるはずです。上級者のシューズは靴底も薄いし、走り終えたらすぐに履き替えたい。アシックスでいえばイージーラインのシューズがそれに当たります」

高木さんは当日のシューズ選びにまだ頭を悩ませている様子だ。上級者に人気のTARTHER JAPAN(ターサージャパン)の東京マラソンモデルにするか、今月発売のGEL-DS TRAINER 24のいずれかにしたいと意気込んでいる。

すでにフルマラソンを3回走っており、シューズ以外のアイテムはすんなり決まったと話す。
「僕はポーチは持たずに、マルチポケットがついたパンツをチョイスしました。ゼリーならこの左右のポケットに4本は入りますし、後ろのポケットもファスナー付きなので、スマホを入れることだってできます」

高木さん
マルチポケットがついたパンツをチョイス

パンツひとつとっても、ランニングに特化した商品だけにじつによく考えられている。加えて、高木さんはサポートタイツではなくふくらはぎに装着するサポーター=カーフコンプレッションを用意した。サポート機能よりもふくらはぎの負担を軽減し、膝の動きやすさを考慮したいという、中級者ならではの選択だろう。

こうして各アイテムをそれぞれ細かく見ていくと、ランニングギアが年々ランナーの意見を取り入れて進化していることを実感する。プロの販売員である2人は、「ランに特化したアイテムの力を得て、フルマラソンを楽しみたい」と話す言葉に力を込めた。

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