いよいよ2月25日(日)に開催が迫った「東京マラソン2018」。2007年に第1回が始まってから、回を重ねるごとに認知度は上昇。ここ数年のエントリーはなんと10倍以上という人気を誇っています。そんな東京の風物詩である東京マラソンに結成20周年を迎えたロックバンド・THE BACK HORNのフロントマンである山田将司さんの参戦が決まりました。

THE BACK HORN 山田将司が東京マラソンにエントリー

1998年の結成以来、"KYO-MEI"をテーマに、リスナーの心を震わせる音楽を届けているTHE BACK HORN。その特徴はなんといっても感情剥き出しにして表現するライブパフォーマンスです。これまでにFUJI ROCK FESTIVALやROCK IN JAPAN FESTIVALなどでのメインステージ出演をはじめ、近年のロックフェスティバルでは欠かせないライブバンドとしての地位を確立してきました。


20周年を迎えるにあたり2017年10月にはベストアルバム『BEST THE BACK HORN Ⅱ』をリリース。2018年3月からは「KYO-MEI ワンマンライブ・対バンツアー」の開催を控えるなか、山田さんが東京マラソンへの意気込みを語ります。

気持ちが乗らなくても、走ればモチベーションが上がる

――今回はASICSのギアを身につけて東京マラソンに挑むと聞きました。ギアの印象を聞かせてください。

山田 今回、自分の足形や走り方を計測してランニングシューズを選んでいただいたんですよ。すごく走りやすいですし、足の負担が少ないですね。今まではなんとなく試着して感覚で選んでいたけど、自分の足のサイズがいつも履いている靴よりも小さかったことには驚きましたね。いつもは26.5cmなのに、まさか25.5cmとは思いもしなくて。それと、あわせて走り方も教えていただきました。僕はふくらはぎばかり使った上下の動きが多いから、もっと骨盤からの脚全体を使う意識をして走った方がいいということで、それを実践していて。実際に良いタイムも出るようになってきましたね。

THE BACK HORN 山田将司が東京マラソンにエントリー

ーー山田さんは以前からトレーニングにランニングを取り入れているそうですが、その経緯について教えていただけますか?

山田 ライブでいいパフォーマンスを維持するために、前日にどれくらい体を動かした方がいいのか、どれくらいの食事をどのようなバランスで食べたらいいのかとか、そういったことを自分なりにいろいろ試してみたんです。昔はライブ前にいっぱい走ってしっかり休めば、次の日はいいパフォーマンスができていたんですよ。でも、40歳手前になって、さすがに前日は丸1日休んだほうが当日のパフォーマンスが良くなる傾向にあって。ただ、走るのはやっぱり好きで定期的に体を動かしています。もともとスポーツをやっていたわけではないけど、12年前から走り始めたんです。はじめは5,6kmから始めて、今では1日8~10km走るようになって。走ると体力づくりになるだけでなく、頭の回転が上がるような気持ちになりますし、ネガティブな気持ちがポジティブに変換していくのも感じますね。どんどんやみつきになっていて。


――ライブのステージに立つことは気持ちと体が密接な関係にあると思いますし、走ることにも共通しているかもしれませんね。

山田 まさにそのとおりで。気持ちが乗らなくても、とりあえず走ればモチベーションが上がるんですよね。走ることは自分のこれからの人生において武器になるなって実感があります。


――バンドメンバーの皆さんもトレーニングに走っているんですか?

山田 ベースの岡峰光舟は2,3年前から走っていますね。「やっぱランニングは呼吸じゃなあ」って広島弁で言ってました(笑)。 僕は走ることでストレッチの重要さを改めて認識して。今までは仕事前に走ったらシャワーを浴びてご飯を食べて、そのまま出かけないといけないから、ストレッチが疎かになっちゃってたんですよね。でも、やるかやらないでは体がまったく違うというか。怪我をしにくかったり疲れにくかったりという効果を感じていまして。だから走った後には必ずストレッチするように心がけています。

走って自分を奮い立たせることが表現に繋がる

――走ることによって音楽活動にどんな影響がありましたか?

山田 体温が常に高くなってきた感じがあって、声の立ち上がりがよくなったなって思いますね。あとは歌うときに鼻呼吸すると脳まで酸素が行き届くようになって、頭の回転が上がっているように感じます。走るときは、ライブで歌っているときをイメージして、ブレスの瞬発力を意識してます。


――THE BACK HORNのライブは全力で走ること、そのものというか。

山田 1キロダッシュを何本も繰り返している感覚ですよ(笑)。僕が走り始めた理由って単純に体力づくりや体形維持のためだったんです。ところが走っているうちに禊みたいな気持ちが芽生えて、自分の中にごめんなさいっていう気持ちが生まれてきたんですね。自分が辛い思いをしないと救われないんじゃないかっていう気持ちで走っていた時期がありました。走って自分を奮い立たせることが表現に繋がると考えていたので、当時はとにかく追い詰めて、自分のモチベーションを上げていました。THE BACK HORNを始めた19歳くらいの頃から、僕らの表現の根っこには人間への不信感、自分が生きる意味、焦燥感などがあるので、それと禊の気持ちはリンクしているのかもしれないです。

THE BACK HORN 山田将司が東京マラソンにエントリー

――THE BACK HORNのエモーショナルなパフォーマンスには、フィジカルだけなくメンタルの強さも感じます。自分たちの表現のルールがあれば教えてください。

山田 僕らが全身全霊でライブやっているのは、音源を聴いてくれた人やライブを観てくれた人たちに可能性を感じてほしいなと思っていて。みんながどんな気持ちで自分たちのライブに来てくれるのかは分かりようがないけど、俺らの音楽を何かしらの期待してくれているのは確かなわけで。だから、その人の人生が良い方向に変わってほしいし、そのきっかけを作るためには、どういうライブをすればいいのかを考えるようになって。それで、僕らがギリギリで本気な部分を見せないと何も響かないんじゃないかという答えにたどり着いたんです。自分たちの人生もいつ終わるかわからない。一瞬にすべてをかけて生きるということがかっこいいと思うし、そういう人生を生きたいと考えながら音楽をやっていますね。

東京マラソンでは最低でも自己ベスト

――過去にはマウイパラダイスマラソンを完走した経験があるそうですね。

山田 たしか2009年の1月だったかな。そのときのタイムは3時間56分でした。マウイパラダイスマラソンは20代最後に挑戦したんですよ


――東京マラソンが目前に迫っていますが、準備はどうですか?

山田 どこかしらでリミッターを掛けないといけないのはわかっているのに、どうしても無理してしまう性格なんですよね(苦笑)。2日連続で頑張りすぎて走ってしまうと3日目の疲労が酷かったりするので。実際に歌にも響いてしまうことがあったんです。なので、最高でもトレーニングは2日連続にして、1日空けてまた走るというルーティンにするよう心がけています。


――どこか全身全霊の表現とリンクしている気がします(笑)。では最後に、本番に向けて意気込みを聞かせてください。

山田 東京マラソンはいつか走りたかったんですが、ものすごい高倍率だし、無理だろうなと思っていました。まさか今回こうやって機会をいただけるとは思いもしなくて。車道を走るのが初めての経験なのでマラソン中の景色も楽しみにしています。マウイから10年近く経って40歳近くになっているし、体力的には上がっているわけではないけど、アップダウンが激しかったマウイのコースに対して、東京マラソンは平地だから4時間は切れるんじゃないかなと。自分にあうシューズが手に入って、走り方も教わったんだから、最低でもマウイのときの自分は抜きたいです。

THE BACK HORN 山田将司が東京マラソンにエントリー

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TEXT:Shota Kato       PHOTO : Shinichi Yamada