大学スポーツを象徴する早慶戦という伝統

大学スポーツ界において象徴的なライバル関係にある早稲田大学と慶應義塾大学。東京六大学に所属する両校の伝統の戦いは「早慶戦」と称され、もはやその存在は大学、スポーツの枠にとどまらず、幅広く認知されています。


数ある競技大会の中でも、早慶戦の起源とされる東京六大学硬式野球の早慶戦は最も注目を集める一戦です。しかも必ず春季・秋季リーグの最終カードに組まれており、選手はもちろんのこと客席から声援を送る応援団や観客の熱にも力が入ります。

早慶戦

今回は大学スポーツの魅力にふれる入口として、早稲田大学応援部からリーダーの櫻井康裕さん、チアリーダーズの鷲塚舞衣さん、吹奏楽団の田中達也さんに早慶戦の醍醐味を語っていただきました。

慶應に勝つのは優勝と同じくらいの喜びがある

——まずは早慶戦と他の試合との具体的な違いとは何でしょうか。それぞれの部門の視点からお話しいただけますか?


「早慶戦専用の指揮台を使うところが他の試合とは異なります。明治大学や立教大学などとの試合でも指揮台は用意しますが、その時は小さい台なんです。一方、早慶戦の場合はエンジと白の早稲田カラーに塗られた、横長の大きな指揮台で披露します。しかも内野用と外野用があって、早慶戦の前になると部員みんなで磨いて、会場に設置するところまで自分たちで行うんです。それは慶應側も同じことをやっているんですよ。また、早慶戦では早稲田の内野に2本、外野に2本、慶應の内野に2本、外野に2本、計8本の校旗がスタンドに上がります。普段は内外野それぞれ1本ずつしか立ちませんが、満員の神宮球場に8本の旗が上がる景色というのは壮観ですね。旗も指揮台もこれまで受け継がれてきたもので、修復しながら受け継いでやってきています」(櫻井)

早慶戦

「試合の応援のみでなく、早慶戦限定のグッズを作っていて。通常のリーグ戦でしたらハリセンを配布して、他にはWASEDAという文字が入ったエンジ色のTシャツを売っているだけなのですが、早慶戦ではフェイスシールが販売されたり、いちからデザインした新しいタオルなどを売っていたりします。(鷲塚)


「吹奏楽団では、早慶戦特有のバンド合戦というものがあり、チアリーダーズが踊る曲数がいつもより2曲多いんです。そのため、早慶戦の練習はいつもより多くなりますね。5回裏前後でグラウンド整備が行われるのですが、早慶戦ではそこで曲を披露するんです。曲は毎年変わりますし、春と秋でも変わるんです。(田中)


「試合は13時から始まるのですが、観客は9時から球場に入れるんですね。試合が始まるまでの3時間は特別企画といって、普段の試合ではやらない企画を披露するんです。例えば、ゲストにダンスチームやフラダンスなど、いろいろな団体を呼んで指揮台で披露してもらったりして。そうした企画は応援部内にある応援企画部門のメンバーが団体にお声がけして、出演交渉から行っています。ただ、それは慶應大学の應援指導部もやっているので、絶対に気は抜けません」(櫻井)

——慶應サイドの動向はつねにマークしているんですね。


「応援部同士もライバルですから。早慶戦当日、応援部の4年生がお互いの応援席に出向いてそれぞれの曲を披露するんですよ。僕らが慶應の応援席で応援歌の「紺碧の空」を歌い、慶應は早稲田のスタンドで「若き血」を歌う。それで「盛り上がりが少ないんじゃないか?」と煽りあったりします(笑)。そうして試合に向けて雰囲気を高めあっていくんです。それから「早慶讃歌」という歌を球場にいるみんなで肩を組み合って歌うんですよ。その時は早稲田と慶應のブラスバンドの内外野計4つのバンドが一人の指揮者に合わせて一気に演奏するんです。すごく特別感がありますし、何より迫力があります。あとは試合後のセレモニーもありまして、勝った場合と負けた場合でもそれぞれ曲を用意しているんです。早慶戦は試合前から試合後まで楽しめると思いますよ」(櫻井)


「チアリーダーズは試合前にいろいろな曲を披露しますが、スタンツというアクロバットをやる曲と、ダンスのみの曲と、リーダーの1年生とチアの4年生がワイワイやりながら披露する曲の3つに分かれているんです。スタンツを組む曲は早慶戦専用の指揮台の上で披露するのですが、早慶戦では2年生以上の部員総勢60名ほどが一気に指揮台の上に乗ってパフォーマンスを披露するので、それは醍醐味だと感じます。指揮台から客席を見ると、一面にエンジ色の景色が広がって圧巻されるので、すごく感動しますね」(鷲塚)


「観客の皆さんが「紺碧の空」をはじめとする応援歌、校歌などを自分たちの演奏に合わせて声を出してくれるんですね。早稲田は現役からOB・OGと年代問わずみんな一斉に歌い上げるので、一塁側の一体感を感じるのは醍醐味というか。早慶戦だからこそ感じるエネルギーは毎回ありますね」(田中)


「リーダーは早慶戦の応援のみマイクが使えるので、球場内にかなり声が響くんですね。それによってお客さんのリアクションがかなり変わるので、気持ちいいですし、応援部をやっていてよかったなと思う瞬間です。あとは得点を入れた時に『紺碧の空』を満員の球場で肩組みながら歌うと、応援席が揺れているのがわかるんです。そういう時に早慶戦の特別さを実感しますね。お互いに『打倒慶應・早稲田』をスローガンに掲げていて、仮に優勝を逃したとしても、慶應だけには、早稲田だけには負けられないという優勝を度外視した勝利の価値があるのが早慶戦なんです。観客も選手も、そして僕ら応援部も早慶戦に対してプライドを持って臨んでいる。慶應を倒して優勝するのが理想ですが、慶應に勝つのは優勝と同じくらいの喜びがあるんです」(櫻井)

「アシックスキャンパスストア早稲田」で、ASICSと早稲田大学のコラボアイテムを手に入れよう

実は早稲田大学にはASICSの直営店があることをご存知でしょうか。

アシックスキャンパスストア早稲田

早稲田キャンパス内の「アシックスキャンパスストア早稲田」では、野球・ラグビー・サッカー・陸上など、各体育会のレプリカユニフォーム、タオルやリストバンドなどの小物、キャンパスライフで使えるようなスウェットシャツやTシャツなど、ASICSと早稲田大学のコラボレーションアイテムが展開されています。

アシックスキャンパスストア早稲田

早稲田大学のOB・OGでもあり、「アシックスキャンパスストア早稲田」の企画や運営に携わっているDTC統括部リテール推進部 セールスチームの斉藤とスポーツマーケティング部トータルパートナー推進チームの田中に話を聞きました。2人によると、早慶戦の時期が近づくと、ストアにも変化が表れるのだとか。最もストアが盛り上がるのは、やはり野球の早慶戦の前です。


「約2週間前からレプリカユニフォーム、タオル、リストバンドなど、応援で使うアイテムをOBOGの方々や学生がグループで揃えに来たりします。ストアに早稲田グッズがあることで多くの方が応援しやすくなるので、選手にとっても心強い環境をストアとして作れていると感じていますね。」(斉藤)


「過去には早慶戦を盛り上げるために、応援文化の醸成を意識したキャンペーンも行いました。野球部のレプリカユニフォームを買った方にリストバンドをプレゼントしたり、サッカーの試合会場までのバスツアーを企画して、応援部にバス内で応援歌のチャントをレクチャーしていただいたり。より応援の楽しさと一体感の演出をサポートをすることによって、大学スポーツの盛り上げを作っていきたいです」(田中)


早慶戦をより楽しむためにも、「アシックスキャンパスストア早稲田」を訪れてみてください。

早慶戦

現在、東京六大学野球連盟では、2017秋季リーグ戦が開催されています。リーグ戦最終日の早慶戦は下記の日程で行われます。

・野球 10月28日(土)&29日(日)明治神宮野球場


また下記の早慶戦もぜひご注目ください。

・ラグビー 11月23日(木)秩父宮ラグビー場

・柔道 11月18日(土)講道館


・早慶戦をもっと楽しく、アイテムはこちらから

・大学スポーツを楽しもう!vol.2「ラグビーにみる早慶戦の醍醐味」はこちら


TEXT:Shota Kato PHOTO:Hiroshi Ikeda