ロンドンのストリートカルチャーの発信地のひとつ、リークストリート。グラフィティアーティストの作品に彩られたトンネルの中に、光り輝く体験型アートが登場しました! アシックスとアーティストが制作した光るトンネル「Run The Tube」は、大都会に暮らす人たちを「自分の体を動かす」喜びに目覚めさせるかもしれません。

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ロンドンで働く人をもっとアクティブに!

「Run The Tube 」と名付けられた光るトンネルは、音楽に合わせて光が有機的に変化する体験型アート。この中を走り抜けると、どこか知らないところへゴールできそうな、近未来的なワクワク感を味わうことができます。

これは、アシックスのブランドメッセージのもとにロンドンで始まったキャンペーンの一環として登場したもの。このキャンペーンでは、ロンドナーたちにもっと身体を動かすことで心身の健康を手に入れてもらうため、アシックスとスポーツコミュニティ SMSBのメンバーたちが、ロンドン市内でヨガやラン、ダンスワークアウトなど、様々な無料のスポーツワークショップを展開しています。

SMSBとはアシックスの創業哲学「Sound Mind, Sound Body(健全な身体に健全な精神があれかし)」に由来し、世界各都市でアシックスとともにスポーツライフスタイルを提案しているコミュニティです。彼らとともにアシックスは、世界陸上期間中にロンドン市内で様々なワークショップを展開。プログラムは、忙しく働くロンドナーが通勤前後に参加できるよう、朝と夜に組まれています。

そしてこの「 Run The Tube 」こそが、まさにこのキャンペーンの象徴となる体験型アートなのです。

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Tube=地下鉄を走るということ

Tube(チューブ)というのは、ロンドンの地下鉄のこと。つまり、「Tubeに乗るのではなく、Tubeを走ろうよ!」というのが作品のコンセプト。野外アートフェス「バーニングマン」にも参加しているライトアーティストのロブ・ジェンセンとワレン・トレゼヴァンによるこの作品は、85mにも及ぶ光のトンネルです。LEDの光は音楽に合わせて脈動するようにその色や光り方を変え、中を走り抜ける人の気分を盛り上げます。この中で身体を動かすことは、スポーツでありエンターテインメントであり、そしてアートの一部になること。そんなスペシャルな体験ができるのが、「Run The Tube」なのです。

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3日の公開に先駆けて開かれた「Run The Tube」のローンチイベントには、SMSBメンバーたちのほか、国際陸上競技連盟の会長であり元陸上競技の800m・1500mイギリス代表選手であるセバスチャン・コー氏、ラグビーウェールズ代表のリチャード・ヒバード選手、リオパラリンピックの100m・200m(視覚障害)金メダリストのリビー・クレッグ選手ら、トップアスリートも登場。

アメリカの60m・100mハードルのロロ・ジョーンズ選手のフォトセッション中には、ロンドン世界陸上のマスコットHero the Hedgehogが乱入! 「Run The Tube」の中で、 Hero the Hedgehogをハードルにジョーンズ選手が飛んだあと、こんどはなんとジョーンズ選手をハードルにHero the Hedgehogが飛んでみせるというハプニングも、ゲストを楽しませました。

訪れた人たちは、DJのプレイに合わせて変化する光の中を歩いてみたり、走ってみたり、踊ってみたり。ただこの中に佇んでいるだけでも気持ちが高揚し、思わず笑顔になって、身体も動き出します。心を刺激するとなるほど身体にもそれが伝わることをこの体験型アートは体感させてくれます。

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ロンドン中心から世界陸上会場、そして公園へ

「Run The Tube 」は、リークストリートから、8月4日の世界陸上開幕に合わせて会場のスタジアムへ移動し、8月9日と10日には、地元のジョガーが集う公園「クラパム・コモン」へ。ロンドン市内の3箇所を巡った85mの光り輝く TUBEは、連日の世界陸上のニュースと相乗効果を生み出し、運動不足のロンドナーたちを、通勤の地下鉄から外へ誘い出すきっかけになったはずです。

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身体を動かし始めるきっかけはいろいろ。イベントに参加したから、おしゃれなウエアを見つけたから、世界記録に刺激されたから、人がやっているのを見て自分の身体も動かしたくなったから……。自分だけのきっかけを見つけて、きっと、新しい自分と出会えるはずですよ。

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他、世界陸上に関する記事はこちらから→Go! London 世界陸上2017

PHOTO:Yuta Fukuda