9,000人を超える過去最高のランナーを集めて、4月8日に行われた「ホノルルハーフマラソン・ハパルア」。ケガの不安を抱えたまま本番に挑んだFunmee!!特派員の佐藤美和サン。しかしその走りは堅実で力強く、そして誰よりも楽しそうに見えました。

彼女の走りは、最初から最後まで力強かった

レース前日、ゼッケンを受け取りにコンベンションセンターへ。笑顔とはウラハラ?! ドキドキはこの時点から。ここまで一緒に頑張ってきた、もう一人の特派員・横内クン(左)、そして指導を受けてきた池田コーチと、はいチーズ! 出典 Funmee!!編集部

佐藤美和さんの初ハーフの記録は、2時間23分02秒。
「このタイムがどういう意味を持つのか、いまはよくわからないんです」
確かに、何もかもが初体験なら自己採点するのは難しいかも。なので、僭越ながら見守り続けた編集部が語らせていただきます。
とにもかくにも最初から最後まで力強かった。わずか3カ月で、しかもいくつかの問題を抱えながら、一度たりとも歩かなかった“完全完走”は立派しかない。これが偽らざる感想です。

「1㎞あたり6分台後半から7分台をキープ」

10km地点
前半で自分のペースを掴めたのか、10km地点もスムーズに通過することができました 出典 Funmee!!編集部

「もっとも不安なのは、ハーフに匹敵する距離を走った経験がないこと。いまムズムズ気分がマックスです」
夜明け前のスタート地点。口数が少なくなった佐藤サンの表情が硬く見えたのは、光源が散らばったライトが織りなす陰影のせいか。はたまた緊張のせいか。
本番まで1カ月となった3月上旬に彼女を襲ったのは、右足甲の痛みと腫れ。骨に異常はなかったのですが、大事を取ってランニングは約2週間のドクターストップ。そのせいで長距離を走る最後の合同練習にも参加できませんでした。
彼女の過去最高距離は、ケガをする直前の12㎞。そこから先はすべて未知の領域。「途中で足が痛んだらどうしよう?」。これは佐藤サンにしかわからない恐怖だったでしょう。
そこで立てたプランは、「1㎞あたり6分台後半から7分台をキープ」。練習でも余裕を持って走れたペースを維持することが、その日の自分の最善策と考えたのです。

「10㎞走の練習を見て、佐藤サンの予測タイムは1㎞7分で2時間半以内とお伝えしていました。その時も6分台後半のペースでは話もできて余裕がありましたし、その後も12㎞くらいまでは自主練習で走っていたので、本番もこのペースなら心肺機能的な部分では問題ないだろうと思っていました。

不安なのは足の痛みが出ないかどうか。怪我が治ったとはいえ無理は禁物なので、練習よりも速くなりすぎないようにしましょう。治ってない場合のレース出場は厳禁です。

熱中症などの予防のためにも給水所では一旦止まってしっかりと水を飲み、その時に足に違和感がないかということも確認しながら走りましょう」と池田コーチ。

ハパルアを心から楽しんだ!

レース途中で、沿道で応援する方とハイタッチ。大会を存分に楽しんでいました 出典 Funmee!!編集部

午前6時スタート。暗がりの中を駆けだす大勢のランナー。後に「周りのペースに飲まれた」と打ち明けた最初の3㎞でしたが、1㎞ごとのタイムは6分台後半をしっかりキープ。実は佐藤さん、最初から最後まで自分で決めたプランをしっかり守ったのです。
そんなふうにきっちり型にはめることで緊張感の維持に努めているのかと思いきや、沿道で応援する人を発見すると、右に左にするすると横走りしてハイタッチ。周囲が見えているというか自由というか。不安と向き合いながらも、彼女は彼女なりにこのハパルアを心から楽しんでいるのだろうと感じました。それも含めて心強かったのです。

途中で筋肉の炎症を抑えるスプレーのサポート
途中で筋肉の炎症を抑えるスプレーのサポートを受けれるのはウレシいサービス 出典 Funmee!!編集部

「走れる喜びを大事にしたい!」

後半あと3km
さあ、ダイヤモンドヘッドを下って後半あと3km! しかし、ここからが長いのです…… 出典 Funmee!!編集部

心配した足の痛みはついに顔を出さず、人生初のハーフを2時間半切りでゴール! スタート前とは打って変わった安堵の笑顔を浮かべた佐藤サンでしたが、ちょっと意外な感想を口にしました。
「もうちょっとやれたかも……」
それを聞いた池田美穂コーチの総評は次の通り。「イーブンペースを守り通せたのは素晴らしい! ただ、きっちり走れたことで欲が出たのだと思います。それが次につながってくれれば……」

ついにゴール
ついにゴール! 出典 Funmee!!編集部

このハーフマラソンに出場するFunmee!!特派員が決まって以来、池田コーチが密かに誓っていたのは、選考会で「ランニングのおもしろさがわからない」と言いのけた佐藤サンに走る楽しさを伝えることでした。
「もちろん、楽しくなりました! いまでは自分がやって来たスポーツの中でランニングがメインになっています。また大会に出たくなるかもしれませんが、自分を追いつめるというより、好きなときに好きな場所を走れる喜びを大事にしたい。それから、もっと体重を減らしたい!」。
その発言に周囲は苦笑。しかし池田コーチは、「感涙です」と目尻を下げていました。

出典 Funmee!!編集部
全員完走
最後に手前味噌ながら、数カ月にわたるプロジェクトもこれで無事終了! ライター・トナオ、編集長・ジャックを含めサポートメンバー全員完走です! 出典 Funmee!!編集部

横内クン

Tシャツ:W'Sランニングショートスリーブトップ(ライムイエロー) 
パンツ:ランニングマルチポケットショーツ (パフォーマンスブラック)


佐藤サン

Tシャツ:W'Sランニングショートスリーブトップ (シャドーコーラルオレンジ)
 パンツ:WSランニングマルチポケツトシヨーツ (ストーングレー) 
キャップ:W MESH CAP (ブリリアントホワイト)


ホノルルハーフマラソン・ハパルアの情報はこちらから!

TEXT:田村十七男     PHOTO:宮澤拓、田村十七男

出典:Funmee!!編集部