アシックスの会員サービス「OneASICS」では、会員限定のスペシャルなイベントを随時開催しています。今回は現役を引退したばかりの石川佳純さんのトークセッション&卓球教室が行われ、厳正な抽選で選ばれた17人が参加。OneASICS会員だからこそ体験できる特別なイベントの様子をお伝えします。

今回イベントが行われたのは、東京・豊洲にある日本最大級の低酸素環境下トレーニング施設「ASICS Sports Complex TOKYO BAY」。

憧れの選手と会えるとあって、開始を待つ参加者の方々はどこか緊張した面持ち。そして石川さんが登場すると、大きな拍手とともに、感極まって涙ぐむ方の姿も。

引退を発表して約2カ月。1時間のトークセッションでは、現役時代の裏話や、引退後の生活まで、貴重なエピソードをお話ししてくれた石川さん。

元卓球選手の石川佳純さん

23年間経験したことのない、ゆったりとした時間を過ごしている

現役時代は朝8時には起床。10時から13時頃まで練習をし、昼食を取ったら、15時半から練習を再開。18時半まで練習をしたら、自宅に帰って夕食を食べて就寝。プライベートな時間はほぼない毎日だったと言います。

「練習がとてもハードだったので、休日や暇な時間はほとんど寝ていました。引退してからは朝起きて、"練習に行かなくてもいいんだ"と思うと少しホッとして、正直うれしい気持ちになります。今まですべての時間で気を張っていたんだなと、現役を引退してから気づきましたし、今は23年間経験したことのない、ゆったりとした時間を過ごしています。引退してから、カラダとココロのバランスの大切さを知りました。」

運転免許の取得やランニング、ピラティスなどを楽しみながら、卓球の魅力やスポーツの楽しさを子供たちに伝える「石川佳純47都道府県サンクスツアー」で全国をまわっている石川さん。

「現役時代は試合で海外や地方に行っても、観光する暇がなかったので、今はその土地のおいしいものを食べたり、歴史に触れたりと、私自身すごく楽しませてもらっています」

お話をされる石川さん

参加者には卓球をされている方も多く、石川さんの現役時代の練習法についても話はおよびました。

「男女・年齢に関わらず、フットワーク練習は毎日必ずやりました。でもこの練習はめちゃくちゃキツくて、すごく嫌いでしたね(笑)」

私の番は一生来ないと思って、意識が180度変わった

若い頃は練習をさぼってしまうこともあったという石川さん。意識が変わったのは2012年の世界大会でシングルスの日本代表枠が3枠から2枠に減ったことがきっかけだったと言います。

「正直に言うと子供の頃は自分には才能あるのかなって、ちょっと思っていました(笑)でも、シニアに行って、他の選手の基礎力の高さを見て、このままでは日本代表になれない、私の番は一生来ないなと思ったんです。そこから卓球への意識が180度変わって、練習量も倍以上やるようになりました」

卓球では技術だけでなく、メンタルも重要な競技。「相手との距離が近いので、自分のメンタルも相手のメンタルも伝わりやすい」と話す石川さんはメンタルの整え方もレクチャー。

「まず、試合は最初からうまくいかないもので、うまくいったらラッキーぐらいの気持ちでいました。そうすると多少リードされても、あまり気にならなくなるんです。ただ、なぜリードされているのか、プレーはしっかり覚えておいて、決めるべきときに勇気を持って攻める気持ちが大切です」

アシックスさんが本当に足にフィットするシューズを作ってくれたおかげ

アシックスは2013年から石川さんをサポート。世界と戦ううえで、石川さんは特にシューズを重視してきました。

「少しでもズレがあると、気になってプレーで動けなくなるぐらい靴は重要です。また靴が合わないと怪我をしやすくなります。私が競技に打ち込めたのは、アシックスさんが本当に足にフィットするシューズを作ってくれたおかげだと思っています。皆さんも履いたときにかかとがしっかりフィットして、履きやすいシューズを選ぶようにしてください」

現役時代に大切にしていた言葉は「おごらず、恐れず、あなどらず」

トークセッションの最後には、参加者からの質問コーナーも設けられました。「現役時代に大切にしていた言葉は?」と聞かれた石川さんは、ボクシングの内山高志さんの言葉を紹介。

「内山さんが『おごらず、恐れず、あなどらず』とおっしゃっていて。格下と言われる相手に対してもおごらず、格上の選手との対戦でも恐れず、そして大丈夫でしょうと油断しないこと。この言葉は、自分の中でずっと大事にしていました」

質問をする参加者

けん玉卓球とラリーを体験

トークセッションの後はスタジオに場所を移動。柔軟体操をした後は、自宅でも簡単にできる練習方法「けん玉卓球」に全員でチャレンジ。この練習をすると、ラケットの上でボールを連続して弾ませるこの練習をすると、安定してボールを打てるようになるそう。

けん玉卓球をする石川さん
けん玉卓球を実践

「慣れてきたらボールに回転をかけたり、ラケットのサイドで打ったりと、バリエーションを増やすといいですよ」そしていよいよ、石川さんと参加者による1対1のラリーがスタート。初心者から上級者まで、参加者一人一人のレベルに合わせて、ラケットの振り方や、腕の位置など、打ち方のコツを石川さんが丁寧に指導してくれます。

イベント参加者とのラリー
イベント参加者とのラリー

ときには「石川さんの本気のサーブを受けたいです!」と言うリクエストを受け、石川さんが楽しそうに打ち込む場面も。
テレビや試合会場では伝わらないスピードや、カーブの鋭さに参加者からはどよめきが起き、プロのプレーの凄さを間近で体感できる貴重な機会となりました。

またこのようなイベントで会えるのを楽しみに

最後に参加者は1人ずつ石川さんと記念撮影をし、お土産のサイン入りTシャツを手渡されて、イベントは終了。

イベントが終わった後も参加者の方々は、
「夢見心地の時間で、手が冷たくなるほど緊張しましたが、ラリーがすごく楽しかったです。Tリーグを観戦した時は会場が広くて、球の曲がり具合などがわからなかったのですが、今日は間近でその凄さを体感することができました!」
「卓球初心者ですが、練習方法などを聞けたので、少しずつ上達をしていきたいです。世界で活躍された石川さんとラリーができて、すごく貴重な経験でした」
「小さい頃から好きだった石川さんと卓球をすることが夢だったので、すごく幸せです。頑張って練習したいと思います」
「威力のあるボールを打っていただいて、本当にさすがだなと思いました」
と、興奮に包まれていました。

普段は子供たちを教えることが多い石川さんも、大人を対象にしたイベントを楽しんだようです。

「久しぶりに卓球をして、やっぱり卓球って楽しいなと改めて認識する時間になりました。トークセッションから卓球まで、17名の方々といろいろなコミュニケーションも取れましたし、またこのようなイベントで会えるのを楽しみにしています」

石川さんと参加者の写真

<石川佳純さんプロフィール>

小学1年生で卓球を始め、ジュニア時代から注目を浴びる
2011年:卓球全日本選手権 高校生で全日本選手権女子シングルス制覇
2012年:ロンドンオリンピック 卓球女子シングルス 4 位、団体銀メダル獲得
2015年:卓球全日本選手権  54 大会ぶりの 3 冠達成
2016年:リオオリンピック 卓球女子団体銅メダル獲得
2021年:東京オリンピック 日本選手団副主将、卓球女子団体銀メダル獲得
2023年5月:現役引退

OneASICSとは

OneASICS

アシックスのカラダとココロを動かす会員サービスです。
OneASICSでは今後も、本イベントのようなスペシャルな会員限定イベントをご用意。その他にもオンラインストア・直営店舗で貯まる・使えるポイントプログラムや、会員限定セールや商品へのアクセスなど、豊富な特典をご提供。

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ASICS SpoRts Complex TOKYO BAYとは

ASICS Sports Complex TOKYO BAY
ASICS Sports Complex TOKYO BAY

この施設は高いトレーニング効果を得られると人気の低酸素トレーニングを、ウエイトトレーニングやトレッドミルだけでなく、水泳やヨガなどでも行うことができる日本最大級の低酸素ジム。一般の方だけでなく、トップアスリートも通うほど充実した設備を誇ります。

ASICS Sports Complex TOKYO BAYについて詳しくはこちら

Photo:Tetsuya Fujimaki
Text:Junko Hayashida(MO'O)